苦難の時
ラルフ・ファーマン (フォーミュラ・ニッポン・ドライバー)
From Autosport magazine - 25/05/2000
美祢で、またノバのマシンがリタイアすることになってしまって、とても残念だよ。だけど、ポテンシャルを秘めた車だって事が分かってるから、僕はくじけないよ。あとは、その秘めたポテンシャルを見つけるだけさ。
一年を通して、これでレイナードに追いついた、もしくは追いつく所まで来た、って思っているけど、どういうわけかレースの時にばっかり問題が出てくるんだ。確かに、トップチームのレイナードみたいに上手く行かないのはわかってるけど、でもやるだけのことはやってるんだよ。
マシン自体は、去年より大分いいよ。だけど、問題はそういうところにあるんじゃないんだ。問題は、いつでも僕たちはレイナードより一歩後にしかいないってことなんだ。今年、また進歩してはいるけど、それは彼らも一緒だから、今も、いつまでたっても追いつけないんだ。
美祢では、行けるかなっていう手応えはあったんだ。だけど、サスペンションが壊れたから、表彰台圏内でフィニッシュできそうだったのが、できなくなっちゃったんだ。
最初の練習走行では一番時計だったから、このまま上手くいくと思ってたんだ。だけど、予選一回目で5位。二回目では7位になっちゃったんだ。
僕たちはタイムをあげられなかったんだ。だけど、他のみんなはタイムをあげちゃったんだ。僕たちは、マシンの持っている力を最大限に引き出すことができなかった。タイムをあげられたとしたら、4位には入れたはずなんだ。
ずっと、マシンをよくしようと頑張っていたんだよ。どこに問題があるかはわかっているんだ。マシンのフロント部分のせいでオーバーステアになってしまうから、毎回違うセッティングを試してるんだ。だから、いつかはなんとかできるはずだよ。
レースでは、僕は良いスタートが出来た。だけど2コーナーに入っていく所で、僕は誰かのインにいて、他のみんなが僕に向かって突っ込んできたんだ。その後、僕は4位にいて、3位目指して頑張ってたんだ。だけど、5周目に、右のフロントサスペンションが壊れてしまったんだ。
まだチャンピオンシップは長いと思ってる。高木虎之介はたったの20ポイントしか稼いでないんだ。もし僕たちがマシンの問題を解決できたとしたら、最終戦までに追い越せないって言い切れることはないはずだよね。だって、まだ3戦が終わっただけだからね。まだ7戦も残ってるんだ。どんなことがあるかわからないでしょ?
日本でのレースはとってもコンペティティブだよ。今まで僕が走ってたのと変わりなんてないよ。
確かに、高木はとってもいいドライバーだ。美祢で優勝した彼のチームメイトの松田次生も、良いマシンに乗ってる。僕は、ひたすら良いセッティングを出すことに専念してないといけないんだ。
チームはすばらしいチームだよ。僕は、3年間一緒に仕事をして来てるけど、このチームにいられて本当に嬉しいよ。とてもうまくやってるよ。いつも、なるべく早くマシンの問題をなくそうと頑張ってくれてる。彼らは、すごく良い仕事をしてるし、いつも、勝ちたいって強く思ってるから、すごく良い雰囲気だ。彼らにとって勝つっていうことはとても大事なことなんだ。みんな100%の力を出しきってるから、きっとすぐに勝てるはずだよね。
これで日本に3年いるけど、生活もどんどんしやすくなって来てるよ。友達だってできたし、今はなにがどうなっているのかも覚えたんだ。だけどやっぱりイギリスに帰れるっていうのはいつも嬉しいよ。日本で不便は感じないし、レースも楽しんでるし、ホームシックにもかからないけど、だけどやっぱり家か一番だよ。
今でも僕の目標は、やっぱりF1にある。日本経由で、たくさんのドライバーがF1にいってるよね。僕も、日本でのレースで色んなことを学んで、経験も積んだ。マシンはとっても速いし、体力的にも問題ない。F1に上がった時に、どれだけのことが出来るようになってるかを早く知りたいよ。
ラルフ。ヨーロッパで、どれだけの人あんたがG-Forceに乗ってるってわかってると思う?
(原文には一回もG-Forceって出てきませんでした)