DTMは僕の期待以上
ピーター・ダンブレック
インタビュー : アダム・クーパー
From Autosport online

"基本に忠実なドライビングでいかないと"
ピーター・ダンブレックは、これからも長く、1999年のル・マンで空を飛んだドライバーとして語り継がれて行くことだろう。しかし、彼はそんなことをものともせず、今年から復活したDTMシリーズで活路を見出そうとしている。ツーリングカーへの転向は簡単に決められたわけではない。ピーターは日本でも成功を収めている。F3チャンピオンになり、ラルフ・シューマッハーやペドロ・デ・ラ・ロサをF1に送り込んだフォーミュラ・ニッポンでも活躍をしていた。それでも、挑戦するだけの価値があると見込んで、彼はDTMを選んだのだ。。

Q: DTMは君の期待通りだった?

期待以上だったって言ってもいいかな。本当にいいシリーズだよ。心から楽しんでる。ドライビングは、シングルシーターとは全然違うけどね。基本に忠実にドライビングしてるってカンジだ。

Q: 去年のル・マンの後に、メルセデスからシートの保証っていうのはもらってたの?

そんなことはないよ。僕は日本に戻って、フォーミュラ・ニッポンでレースをしてた。他のチームでシートを探すのにも、フォーミュラ・ニッポンとGTをやるか、とかね。まあシート探しには苦労してた。それがヨーロッパに戻ってきたら、DTMにこないかって言う話をもらったんだ。 日本で我慢してるっていうことよりなにより、実は、夜遊びが楽しくてね(笑)。ちょっと考えちゃった。
・・・いや、マジメな話、僕の名前をもっと人々に広める為には、やっぱりヨーロッパに帰らないといけないとは思ってたんだ。だってもし僕が何か違うレースに出たいと思ったなら、 やっぱりヨーロッパにいなくちゃいけない。だって、やっぱりヨーロッパがモータースポーツの故郷だもの。

Q: 君はやっぱりシングルシーターに戻りたいと思っているけれど、実は今、"ハコのドライバー"っていうイメージがついてしまわないかと思ったりしない?

うん、そうなってしまうかもしれないと思ってる。だけど、僕が日本に残ってたら、そのあと5年たってもまだフォーミュラ・ニッポンでレースをしていて・・・でも結局それ以上を目指すっていうことはできなくなっちゃうと思うんだ。それよりはいいかなと思う。

Q: 今は、昔と違ってそんなに日本だから給料がいいってこともないし。

そうだね、もう時代は変わったんだ。今は日本人ドライバーだっていっぱいいて、別にヨーロッパからわざわざドライバーを呼ぶ必要もない。だから日本でシートを探すっていうのは難しくなってる。 そして今、僕は世界でもっとも大きい自動車会社のうちの一つと共にレースをしていて・・・っていうことは、もし僕がシングルシーターに戻れなかったとしても、まあメルセデスとのコネができるから、少なくても、すばらしい車でレースできて、そのうえDTMに残れるっていう可能性が強いってことじゃない?

Q: 以前のDTMとはマシンが全然違っているわけだけど、ドライブしてみてどう?

自分自身の力だけが頼りだよね。ABSも、トラクション・コントロールも、アクティブサスペンションもない。 マシンは大きくって重たくて、シングルシーターより重たく感じる。マシンは、すごくテールが流れやすいんだ。ほとんどのコーナーでオーバーステア気味、だけどまあそれはあらかじめ分かってるし。シングルシーターとは全然違うね。もし高速コーナーで急にハンドルを切ったりなんかしたら、スピンオフしていっちゃうんだ。だって、車がボコボコになっててもコースにいられるようなシリーズだもの。観客にとっても面白いんじゃないかな?

Q: 前は、メルセデスにはごひいきのチームとかドライバーがいて、そこのチームは他の所より速かったけど・・・いまだにそう?それとも今はそんなことないのかな?

そんなことないって言われてるけどね(笑)

Q: じゃあ、どこも戦力差はそんなにない?

そうだったけどね。今まではベルント・シュナイダーとオペルのマヌエル・ロイターがトップを走ってるっていうパターンだったよね?基本的には車はみんな同じなんだ。だけど多分AMG本体は僕たちよりもマシンの開発に時間をさいてると思う。だって僕たち、ぺールソン・モータースポーツでは、テストする時間なんてホントにないんだよ。だから第1戦では、1日半しか時間がなくても僕は第1・第2レースとも5位に入れたことが、ホントに嬉しかったんだ。次のレースでも、5位と11位だよね。オペルは予選が上手くいかなかったけど、上手く上へと上がっていったんだ。多分、何か上手い方法を見つけたんだろうね − 多分空力か、エンジンかのどっちかかな。だって、ストレートで僕らより最高速が9km速いんだ。
だから、ホッケンハイムみたいに距離が長い所だったら、向こうの方が大分有利だろうね。

Q: でも、このシリーズでは楽しんでいるって言ったよね?

もちろん、DTMにまつわるすべてのことを僕は楽しんでるよ。みんなが以前のことを覚えてて、前みたいに面白いシリーズにしたいって願ってる。今のところみんな楽しくやってるし、僕自身、いいところにいるなって思ってる。

Q: ル・マンが恋しくない?

全然。あの週末はオシャースレーベンにいられて嬉しいくらいだったよ(笑)

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